「スポーツに関わる仕事がしたい」と思う学生にとって、スポーツ業界はスタジアムの熱狂やスポットライトに彩られたイベントなど、とても華やかな世界に感じているのではないでしょうか。
しかし、その裏側にある「スポーツビジネス」の現場がどのように動いているのか、自分がその世界に入ったら何ができるのかを具体的にイメージできている学生は少ないかもしれません。
そこで今回は日本最大級のエンタテインメント企業である「ぴあ株式会社」でスポーツビジネスの最前線を走り続ける坂井亮太さんにお話を伺いました。
ぴあスポーツビジネスプログラムの責任者であり、自らも事業講師として活動する坂井亮太さん。ぴあスポーツビジネスプログラムが提供する「スポーツ業界のリアルな泥臭さ」と「圧倒的なサポート」について語っていただきました。
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<今回お話しを伺った方>
坂井亮太さん
ぴあ株式会社 スポーツソリューション推進局 スポーツビジネスマネジメント部 部長
新卒でぴあ株式会社に入社後、Jリーグ、バスケットボール、ラグビーなどの営業担当としてキャリアをスタート。その後、横浜F・マリノスへ約4年半出向し、フロント職員としてチケット、ファンクラブ、マーケティングなどのBtoC領域の事業に従事。
帰任後は、Bリーグの開幕支援やラグビーワールドカップ2019、東京2020大会の運営など、の業務にも携わる
現在は「ぴあスポーツビジネスプログラム」の事業責任者兼講師として、次世代の即戦力人材の育成とキャリア支援を主導している。
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「チケットのぴあ」が人材育成に乗り出した理由
――このインタビューを読んでいる学生の中にも「ぴあといえばチケット」というイメージを持っている学生も多いと思います。
なぜスポーツビジネスの人材育成プログラムを運営されているのでしょうか?
坂井さん:きっかけは2020年、コロナ禍という未曾有の事態の中で「スポーツ界のために、ぴあだからこそできる新しい価値とは何か」を考えたことでした。
長年、JリーグやBリーグといったスポーツビジネスの現場を見てきましたが、そこで常に耳にするのは「深刻な人手不足」と「採用のミスマッチ」という切実な悩みです。
「スポーツが好き」という情熱だけで飛び込んでも、現場の泥臭さや求められる専門性とのギャップに戸惑い、短期間で去ってしまう人たちをたくさん見てきました 。
一方で、各クラブからは「専門知識を持ち、即戦力として動ける人材が欲しい」というリクエストが常にあります。
ぴあには、長年築いてきた、全国のプロスポーツチーム・競技団体との深い信頼関係とネットワークがあります。
それならば、我々が「スポーツ業界で活躍する人材を増やそう」という結論に至り、そしてそれこそが「スポーツ業界への恩返し」だ、との思いで立ち上げたのが「ぴあスポーツビジネスプログラム(以下ぴあSBP)」です。

徹底的な現場至上主義。「経営2割、現場8割」の衝撃
――「スポーツ業界で活躍する人材を増やす」ために、ぴあSBPでは具体的にどのような学びを提供しているのでしょうか?坂井さん:世の中にはスポーツビジネスの成功事例を語る華やかなセミナーは多いですが、我々のカリキュラムは「経営目線2割、現場視点8割」という、徹底して「現場」に振り切っています。
スポーツビジネスの成功は、ピッチ上の「強化」と、それを支える「事業」が自転車の両輪のように噛み合うことで生まれます。
例えば、プロスポーツ選手がピッチ上で輝くためには、それを支えるスタッフもまた、その熱狂をマネタイズし、次へ繋げる「ビジネスのプロ」でなければいけないと思っています。
――学びを通じて、学生はどのように「現場」を自分ごと化していくのでしょうか?坂井さん:ぴあSBPでは、学びを「概論」「事例」「実践」の3段階で構成し、知識を体験に変える工夫をしています。
例えば、Jリーグチームの役員の方をお招きした講義では、単に成功体験を聴くのではなく、受講生が「もし自分が営業だったら、どの企業にどんなアクティベーションを提案するか」という新規スポンサー提案を実際にプレゼンする講義を実施しました。
そして、その場で役員の方からプロとしてのフィードバックを直接受けます。このようなプレゼンの機会が約7ヶ月間で4回もあり、非常にタフな環境です。
また、私が講師として担当する講義では、あえて業界の「不都合な真実」も隠さず話します。
例えば「チケットが完売しているのに、スタジアムに空席ができてしまう」という問題です。
これは単なる現場の怠慢ではなく、現場特有の複雑なロジックが絡んでいます。
こうした「泥臭い裏側」を知った上で実地研修に行くと、学生たちの視座は劇的に変わります。
また、講義で学んだ内容が実際に現場の人からの話からも出てくるので、より実感するようになり、試合を観ているだけでは気づかなかった「運営」が見えるようになると思います。
「ファン」から「ビジネスパーソン」へ。学生が直面する壁と成長
――実際にぴあSBPに参加する学生は、どのような壁にぶつかることが多いのでしょうか?
坂井さん:最大の壁は、やはり「ファンであること」と「仕事にすること」の境界線です。
熱狂的な「スポーツ好き」であればあるほど、ビジネスの視点でチームを客観視することに苦しみます。
しかし、我々は学習を通じてこのギャップを埋めることこそが、学生にとっての最大の価値だと考えています。
――実際に、意識が変わった学生の事例はありますか?
坂井さん:非常に象徴的な例があります。
「卒業してすぐにでもスポーツ業界へ」と考えていたある学生は、ぴあSBPで現場のプロと向き合う中で、「今の自分には武器が足りない。まずは金融業界で数字に強いプロフェッショナルになり、将来専門性を持ってこの業界へ戻ってくるべきだ」と、自分のキャリアを戦略的に設計し直しました。
これは「諦め」ではなく、業界で生き抜くための「覚悟」が定まった証拠です。
キラキラしたイメージだけで飛び込んで挫折するのではなく、地に足のついたキャリア観を学生のうちに養えることは、一生の財産になるはずです。
「相談」と「サポート」。一人ひとりのキャリアに伴奏する
――学生にとって、スポーツ業界への挑戦は不安も大きいはずです。キャリア面でのサポートはどのようになっていますか?
坂井さん:我々は単なる「学びの場」ではなく、受講生一人ひとりの人生に向き合う「パートナー」でありたいと考えています。
これがぴあSBPの大きな強みの一つかもしれません。
まず、開講期間中に受講生全員と最低1回は必ず個別面談を行います。
受講の目的や将来の不安をじっくり聞き、その人に合わせた学習の進め方やネットワークの繋げ方を把握するためです。しかし、これはあくまでスタートラインです。
そこから先、キャリアの悩みやスキルの棚卸し等が必要になった場合は、回数制限なしでいつでも相談を受け付けています。
――「制限なし」の相談というのは、具体的にどのような内容が多いのでしょうか?
坂井さん:「今の自分の強みがスポーツ界でどう活きるか」といった相談から、具体的な就職先の検討まで様々です。
時には、一般には公開されていない求人情報に対し、受講生の熱意と適性を見極めた上で、我々からクラブへ「カジュアル面談」を打診し、接点を作ることもあります。
これは、ぴあが長年業界の現場と向き合ってきたからこそできる、他には真似できない手厚いサポートです。
私自身の熱量が強すぎて、社内からは「やりすぎだ」と苦笑いされることもありますが(笑)、受講生・卒業生が納得のいく一歩を踏み出せるなら、そこまで伴走するのが我々の責任だと思っています 。

社会人と学生が混ざり合う、唯一無二のコミュニティ
――ぴあSBPには社会人の方も多く参加されています。学生が社会人と共に学ぶメリットをどう感じていますか?
坂井さん:これは双方にとって大きなメリットがあります。
学生にとって、普段のコミュニティは大学やバイト先などの同世代に限られがちです。
しかしぴあSBPには、IT、メーカー、金融など多様なバックグラウンドを持つ「プロの社会人」がいます。
ディスカッションの場では、社会人の論理的な思考やプレゼンスキルを目の当たりにし、直接その「仕事の進め方」を盗むことができます。
一方で、社会人も学生の感性に驚かされています。
若者のトレンドや自由な発想は、固定観念に縛られがちな社会人にとって大きな刺激になります。
年齢やキャリアを超え、「スポーツビジネスをより良くしたい」という共通の志で結ばれたこのコミュニティは、卒業後も情報交換をしたり、時にはビジネスパートナーとして再会したりする、かけがえのないネットワークになっています。
――年齢やキャリアが様々な方々が一緒に学ぶ上で意識されているポイントはありますか?
坂井さん:雰囲気作りを特にこだわっています。
実は「学生か社会人か」に関係なく、最初は発言しにくいと思っている人はいます。
学生だから発言しづらい、というよりも「この質問、レベルが低いと思われないかな」「今さらこんなこと聞いていいのかな」と感じてしまうのは、社会人でも同じです。
そのため、ぴあSBPでは、最初から「何を聞いてもいい」「初歩の質問でも全然構わない」という空気を、かなり意識して作っています。
学生も社会人も関係なく「分からないことを正直に出せる人ほど、成長が早い」と思いますので、その前提に立てる空気感を作ることが、ぴあSBPで大切にしているポイントかもしれません。
一歩踏みだす「覚悟」が、未来を切り拓く
――最後に、このインタビューを読んでいる学生へメッセージをお願いします。
坂井さん:ぴあSBPのプログラム内容にはとても自信を持っています。
そのため、もし躊躇してしまうところがあるとすれば、「22万円(学生価格)」という受講料になると思います。
もちろん決して気軽に払える金額ではありません。
しかし、だからこそ意味があると思っています。私自身もかつてMBAを取得した際、自ら学費を工面して挑みました。
自分の財布を痛めて学ぶというのは、学習へのコミットメントを劇的に変えます。
受講した学生からも「払ったからには覚悟が決まった」「数ヶ月で十分に元が取れる価値があった」という声を多くもらっています。
この業界に、決まった「正解」はありません。正解は自分たちで作り、証明していくものです。
ぴあSBPは、受験料(選考料)は一切いただいていません。まずは自分の想いをぶつけ、「一歩踏み出す」だけならリスクはゼロです。
その先にあるのは、泥臭くも圧倒的にやりがいのあるスポーツビジネスの世界です。
我々があなたの挑戦をサポートし続けますので、是非一歩を踏み出してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ぴあスポーツビジネスプログラム(ぴあSBP)は、現在次年度の受講生を募集中です。
「今の自分に何ができるか分からない」という不安は、行動することでしか解消されません。
坂井さんをはじめとする現役のプロフェッショナルたちが、あなたのキャリアに伴走し、本気でプロの現場へ導くための準備を整えています。
より詳細なカリキュラム内容や、過去の卒業生の進路、サポート体制について詳しく知りたい方は、
公式サイトをぜひチェックしてみてください。
また、受講に関する個人的な悩みや相談は、
こちらから随時受け付けています。