スポンサー収入50%超!J3のスポンサーの特徴

時代とともに目的が変化し、あり方が進化し続けているスポンサーシップですが、ローマ・ギリシャ時代に起源があると言われています。

各時代においてスポーツを支えてきたスポンサーシップは、どのような仕組みなのでしょうか。

今回はスポーツチームに欠かせない存在のスポンサーシップについて、J3に焦点を当てJ3のスポンサーの特徴について解説していこうと思います。

スポンサーシップとは

スポンサーシップの歴史

ローマ時代にスポンサーシップの概念が生まれました。
当時最も有名であった戦車レースの会場は10万人以上収容できたと言われています。騎士をサポートする商人のカラーを騎士が身にまとってレースをしたことが起源とされています。
近代では、17世紀のイギリスでのジョッキ―レース、1852年アメリカでのボートレースに鉄道会社が協賛したことが起源とされ、日本では、1921年にスポンサー企業をチーム名に付けたという観点から、天勝野球団が設立されたことが起源とされています。

世界中の商業的モデルの機転となったと言われているのが、1984年のロサンゼルスオリンピックです。
ロサンゼルスオリンピックは、日本企業が積極的に関与し、大会の成功だけでなく商業的モデルの確立に貢献した大会としてスポーツビジネスにおいて歴史的な大会です。

Jリーグでは、1980年代後半にユニフォームの胸スポンサーが始まりました。
そして、1992年に第1回ナビスコカップが開催され、時代とともにスポンサー企業やスポンサーの在り方が変化してきました。

Jリーグのスポンサー

Jリーグ開幕以降、スポーツにおけるスポンサーシップのあり方は徐々に変化し、入場者に自社の宣伝をする目的で協賛する「スポンサーシップ」から、クラブ、団体と企業のお互いの課題を解決しあい、双方で手を取り合ってスポーツを通じて社会と連携する「パートナーシップ」へと変化しています。

Jリーグでは、オフィシャルパートナーから得られる助成金、パートナー企業から提供されるサービスはJリーグでまとめて管理され、各クラブの支援金やクラブ間での差がないサービス、商品などの提供といった形でJクラブとメリットを共有しています。
リーグ、クラブからは、パートナー企業に対して、ユニフォームや会場での宣伝、選手肖像やリーグロゴ、クラブエンブレム等のクラブの所有物の使用、試合会場での販売活動やイベントの実施などのメリットを提供しています。

リーグ、クラブのパートナーは、リーグが掲げる理念に共感いただき、スポーツ振興活動や、地域振興活動、複数の団体と協力しあって社会の課題を解決する社会連携活動に取り組んでいます。
Jリーグのスポンサー収入は、リーグ・クラブともに年々増加傾向にあります。

J3のスポンサーの特徴

J3の収入に着目して

J3のチケット収入は、収入全体の10%が占めており、J2では13.9%、J1では18.7%となり、チケット収入はJ1、J2に比べて低い傾向にあります。
考えられる要因として、J3はJ1とJ2に比べて、スタジアムの規模が小さいため収容人数が少ないというやチケット価格の違いが挙げられます。

一方でスポンサー収入は、J3では全体の収入の56%を占めており、J1の42%よりも高い割合となっています。

このことから、J3ではスポンサーシップの収入が重要な収入源になると考えられます。

スポンサーのカテゴリーと企業数に着目して

クラブにはトップパートナー、プレミアムパートナー、プラチナパートナー、ゴールドパートナー、シルバーパートナー、ブロンズパートナーなどクラブによって様々なカテゴリーのパートナーがあります。
J1、J2、J3のクラブではスポンサーのカテゴリーが上記のようなピラミッドのような構成になっています。(ツエーゲン金沢を例として)
その中でも、パートナーのボトムを成すカテゴリーで明確な特徴がありました。
J1では、30~40社程度、J2では100社程度と、J1とJ2の間でも大きな差があることが分かりますが、J3では130社以上がパートナーとして協賛しています。

パートナーのボトムのカテゴリーは、協賛金が比較的安価で誰でも協賛しやすいと考えられます。
そのため、J3ではより多くの法人や個人がスポンサーとしてついていると考えることができます。

事例で知る、J3とスポンサーの関係

J3の地域活動

J3では、地域密着型活動に力を入れ地域に根差した企業からの共感を得ることで、スポンサーの獲得につなげています。スポーツ教室やイベントへの参加を通して地域と交流するだけでなく、環境問題や気候変動に対する取り組みを行うなど、SDGsの達成に向けた取り組みも行っています。

このように、地域密着型活動で地域に貢献し、地域でのチームの価値を高めていくことがJ3にとって重要な活動となり、大きな収入源となっているのです。

FC大阪×ドコモ

FC大阪とドコモは11月24日に行われた試合に、東大阪フードバンク推進連絡会を通じ、子ども食堂を利用する子供たちとその保護者を初招待しました。

引用元:https://www.fc-osaka.com/post/20251205

ドコモはSDGsを軸に、社会課題の解決と地域社会への貢献を重視したサステナビリティ活動を展開し、子どもたちの健やかな成長を支える活動を行ってきました。FC大阪では、「夢授業」などの子供の夢を応援する地域貢献活動を実施しており、ドコモと連携し子供たちを試合に招待をしました。

ザスパ群馬×カインズ

株式会社カインズは、ザスパとの共創プロジェクトの一環として、2025年1月にチャリティーオークションの売上金を活用し、イベントを実施しました。このイベントは、こどもの運動機会の提供、体力向上、健康増進を目的に行われました。

このようなイベントは継続的な取り組みとして、年数回開催する予定です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
スポンサーとリーグやクラブは、地域の為に活動していることがわかり、より応援したくなるのではないでしょうか。
J3では、クラブと企業が同じ目標や課題解決に向けて連携して活動を行っています。
今後、試合内容や結果だけでなく、地域貢献活動や、スポンサー企業の変化などにも注目してみると、新たな視点からJ3を観ることができるのではないでしょうか。

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