「業種」とは？「職種」との違い

そもそも業種の意味をご存知でしょうか。
「業種」と一緒によく聞くのが「職種」です。

業種と職種の違いを正しく理解できているでしょうか。

業種とは、会社や個人が営む事業の種類です。
例えば、住宅やビルの施工を事業として行っている企業は建設業となりますが、建設業がその企業の業種になります。

職種とは、仕事の種類になります。
先ほどの住宅やビルの施工を事業として行っている企業で、現場でビルや住宅を建てる作業に従事している場合は建設業で建築職をしていることになります。
一方、同企業で新たに施工をする建築物の営業をしている場合は建築業の営業職になります。
このように職種は仕事の種類であり、人事部、事業部など部署がある場合は自分の所属部署が職種と考えることができるでしょう。

つまり、どの仕事も「〇〇業の〇〇職」といった形で仕事内容を表すことができます。

スポーツ業界とは

「スポーツに関わる事業を行っている」これがスポーツ業界唯一の定義と言えます。
つまり、スポーツに関わる事業を行っていればどんな業種でもスポーツ業界に含まれるということです。
このようにスポーツ業界の定義は非常に広く、スポーツ業界を知るにはスポーツ×〇〇の視点でスポーツ業界を細かく見ていく必要があります。

スポーツ業界の業種紹介

定義の広いスポーツ業界は大きく３つの分野に大別することができます。

１、スポーツ用品産業

スポーツ用品に関わる産業です。
スポーツを扱う製造業と考えるとイメージがつきやすいと思います。
扱う商品がスポーツに関わる用品であるというだけで、食品や衣類など他の製造業と同じく開発→製造→販売の流れで消費者に製品を届けます。

具体的には、ミズノやアシックスなどスポーツ用品メーカーが有名です。

２、スポーツサービス・情報産業

顧客にスポーツやそれにまつわる様々なサービスや情報を提供する産業です。
例えば、スポーツ教室やフィットネスジムなど顧客にスポーツや運動の体験を提供する仕事はスポーツサービス産業になります。
また、スポーツのテレビ中継や報道(メディア)は情報産業に分類されます。
近年はストリーミングサービスの発達により(DAZN、パ・リーグTVなど)スポーツを扱うメディアは多様化しています。
そして、データや動作分析による競技サポートやアナリスト系の業種も情報産業に含まれます。
総じて、スポーツサービス・情報産業は近年変化が目覚ましく、新しい業種も生まれている分野です。

３、スポーツ施設・空間産業

スポーツを行うのに欠かせないスポーツ施設・アリーナの運営を行います。
スポーツ施設には学校施設・公共施設・民間施設の３種類があります。
また、スポーツ試合の空間を提供する産業として、プロスポーツもこの分野に分類されます。

プロスポーツチームにはスポーツ試合を作り上げるイベントの担当以外にも、選手・監督・コーチ・広報・営業など様々な職種があり、顧客(ファン)によりよいスポーツ空間(試合)を提供するために働いています。

しかし、スポーツ用品の商品はあくまでサポーターや靴などの「用品」です。

また、スポーツ施設は「施設」を運営することで利益を得ています。
このように同じスポーツ業界でありながらスポーツそのものを商品としている場合と、スポーツに関連しているものを商品としている場合の２種類があります。上記のように、同じスポーツ業界でも商品とするものが異なるため、たくさんの業界が関わりあっているのも特徴です。
スポーツ用品は製造業、スポーツメディアは放送業、フィットネスジムはサービス業など多くの業界との協力で成立しています。
このように、国を挙げたスポーツ業界への後押しとオリンピックや国際大会などでの日本人選手の活躍からスポーツ業界への注目はますます大きくなり、成長が見込まれます。