【新卒採用】就職活動におけるグループワークの中身を徹底解説!!

新卒採用におけるグループワーク選考をご存じでしょうか。 大学の授業等でも取り扱われるグループワークですが、就職活動においても採用選考の一つとして、活用されています。 普段何気なく取り組んでいるグループワークですが、就職活動におけるグループワークのポイントとは一体何があるのでしょうか。 本コラムでは、新卒採用におけるグループワークのポイントについて解説していきます。 ・グループワークで必要な心構えを学びたい ・グループワークの基本的な進め方と種類を知りたい ・グループワークの事前に必要な準備について知りたい 以上のような方に、おすすめのコラムとなっております。

1.グループワークとは

そもそもグループワークというのは、どういったものなのでしょうか。
グループワークとは、採用選考において、企業の新卒採用や社内研修などといった場面で活用される選考方法やワーク形式であり、与えられた課題に対して、数名で構成されたグループ内で議論等を行う手法を言います。
この選考方法では、応募者のコミュニケーション能力、責任感、ディスカッション力、リーダーシップ、積極性、協調性、論理性、思考力、傾聴力等を評価することができ、評価基準は、役割分担やワーク内でのチームへの貢献度、チームワーク、アイデアの提案や議論の質などが主に重視されます。
グループワークの形式は大きく2つに分類することができ、応募者同士が直接現場でワークを行う対面方式と、zoom等のWeb会議サービスを用いてオンライン上でワークを行うオンライン形式があります。
よく間違われるグループディスカッションとグループワークの違いですが、グループディスカッションは、与えられた課題に対してチーム内で議論を行い、結論を出すものを指します。反対に、グループワークというのは、与えられた課題に対してチーム内で議論を行い、共同作業を行い、成果物をだすものを指します。

2.グループワークの心構え

グループワークを実施する上で、グループワークにおける心構えを理解しておくことは、スムーズに活動を進めるうえで重要になっていきます。
以下では、グループワークで必要な心構えを解説していきます。

1.結果ではなく過程を大事に

グループワークにおいて評価されるポイントは成果と過程があります。
最終的にまとまった成果の出来栄えも勿論、企画力として評価されますが、それ以前に成果を出すまでに至った過程が、どのような立ち振る舞いで、グループやチームに対してどのような価値を見出したのかが重要な評価観点になります。

グループワークにおける評価の観点には、以上でも紹介しましたが、コミュニケーション能力や責任感、ディスカッション力、リーダーシップ力などがあります。

2.チーム意識をもって雰囲気づくりを大事に

基本的にグループワークで同じになるメンバーは初対面の人の場合がほとんどです。グループのメンバーと過度に距離を縮める必要はありませんが、グループワークを円滑に効率よく進めるためにも、グループのメンバー同士が適度に緊張をほぐし、話しやすい雰囲気を作る必要があります。
グループワークにおいて、コミュニケーション能力の有無というのは、評価されやすいポイントでもあるため、チーム内でコミュニケーションを円滑にとることは重要です。
グループワーク冒頭の数分を使い、自己紹介などのアイスブレイクを通して、お互いを知り、緊張をほぐすことが効果的といえます。
しかし、あまりにも盛り上がりすぎると全体の進行を妨げたしまう可能性もあるので、適度な実施を心がけましょう。

3.配慮のある話し方を大事に

グループワークという、ほとんど初対面のメンバーに対して、限られた時間で成果を出さなければならないという場面の中で、話し合いとは関係のない話や意見をダラダラと話してしまうような非効率な話し方というのは、採用担当からの評価を下げる要因になり得てしまいます。
グループワークに臨むうえで、企業が評価しているのはあくまで集団での関わり方である、ということを忘れずに、効率的な配慮ある話し方が求められます。
効率的で配慮ある話し方というのは、「結論を先に述べる」話し方にあります。
「PREP法」とも呼ばれ、「Point」(結論)「Reason」(理由)「Example」(具体例)「Point」(結論)の4つのコンテンツから成り立つ、話を展開するフレームワークを言います。これは序盤に結論を述べ、最後に結論をもう一度述べる展開構成になっています。

3.グループワークの進め方

ここまでグループワークの概要について話していきました。
では実際にグループワークを進める際には、どのような手順でワークを進めるのでしょうか。
以下で解説していきます。

1.役割分担

まず初めにグループワークを進める上での役割分担を決めます。
基本的に役割は、司会、タイムキーパー、書記、役職なしに分けることが出来ます。
司会というのは、グループのメンバーが発言しやすい雰囲気を作ることや、ワーク中での論点の明確化、議論の合意形成などを担っています。
タイムキーパーというのは、ワーク時間の配分や進捗状況によって、時間の調整を担っています。
書記というのは、ワーク中に出た意見をテキストにまとめる役割を担っています。
役職がない人は、積極的な意見の交換や役割がある他メンバーのサポートを担っています。

2.言葉の定義や議論の方向性のすり合わせ

議論を進める上で、共通認識を持つということは非常に重要になります。
何を目指して議論をしているのかという明確なゴールがないと、議論が本筋から脱線してしまったときに修正がきかなくなってしまいます。
話し合いをスムーズに行うために、実施前に言葉の定義や前提、条件など、メンバー間での前提とすり合わせを行うときは、5W1Hの活用が効果的です。

3.意見の出し合い

ある程度の前提の確認や共通認識の共有が済んだら、意見の交換を始めます。序盤は視野を広げるという意味で、あまり制限を設けずに意見を出し合うことが効果的です。
この時、意識する必要があるのは、意見を出す人の発言頻度のバランスです。注意したいのは、何も意見を発信していない人をなくすことにあります。あくまで集団での関わり方というのが評価ポイントであるため、何も発言していないメンバーがいる場合、チーム価値の最大化ができていないという評価になり、減点要素になり得ます。上記でも解説しましたが、メンバー全員が平等に意見を述べられるように、話しやすい雰囲気づくりが大切になります。

4.意見のまとめ

グループワーク終盤に意見のまとめを行います。
序盤に定めた前提や条件をもとに、議論の方向性に反する意見を除外していきます。
方向性があっているかの検討を行った後に、最終的に残った意見を1つにまとめる、もしくはより条件に合ったものを選択する作業を行いましょう。
この時、多数決を利用して意見をまとめることは避けましょう。グループワーク本来の全員で議論するという目的と異なるためです。

4.グループワークの種類

グループワークと言っても、グループワークにも様々な種類があります。
大きく3つに分類することが出来ます。
以下で3タイプのグループワークを紹介していきます。

1.プレゼンタイプ

与えられた課題を解決するグループワークであり、最も多くの企業で用いられるタイプの1つです。与えられた課題を解決するためにグループ間で議論を行い、最終的な結論をプレゼンテーションする形式です。
このタイプには、課題解決型、ディベート型、自由討論型、ビジネスケース型があります。
このタイプでは、先程紹介したPREP法やワーク内での役割分担を行うことなどが議論を進める上で重要となります。

2.作業タイプ

作業タイプは、議論を行うだけに留まらず、成果物を作り上げる必要のあるグループワークです。実際に、何かしらのソフトウェアを使用したり、何かしらの製品を製造したりするなど、専門的な知識や技術を求められる場合があります。
このタイプには、プラン作成型、実物作成型があります。
このタイプでは、完成度の高い成果物を作り上げるために、PDCAサイクルを用いることが効果的です。計画したものを実行し、それを評価し、改善点がないかを確認する作業を行うことで、成果物の完成度の向上に貢献します。

3.ゲームタイプ

ゲームタイプというのは、ゲーム性の高いグループワークのことを言います。
具体的なゲーム例を挙げると、ペーパータワー、謎解きゲーム、マシュマロチャレンジ、ドミノ倒し、情報整理ゲームなどがあります。
このタイプのゲームで一番評価されやすいポイントは、積極性です。ゲームに積極的に参加しチームに貢献することを意識するといいでしょう。
ただし、勝つことが評価に値するとは限らないため、グループメンバーと協力して、協調性をもってゲームに取り組むことが重要です。

5.グループワークの事前対策

グループワークは事前に準備することが大切です。
しかし、どのような準備をすればよいかわからず、不安を抱えている人も多くいるかと思います。
以下で挙げるものは、グループワークの事前対策方法になります。
・企業研究
・業界知識や時事の知識
・日常的な自分の意見の言語化
・意見の傾聴への癖づくり
・就活イベントへの参加
志望している企業や業界の情報を収集し、知識を身に付けることは、グループワークに臨む上で重要になります。なぜなら、グループワーク実施時に専門的な話題が議論に上がったときに対応できなくなってしまうからです。
反対に、知識を身に付けた状態で臨めば、積極的なワーク参加に役立ち、円滑なコミュニケーションに貢献します。
また、日常的に自身の意見をアウトプットすること、人の意見を聞くことを習慣化することは、発信力や傾聴力を養うことに役立ちます。

まとめ

いかがだったでしょうか。
新卒採用におけるグループワークのポイントを解説していきました。
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