【就職活動】eスポーツ業界の現状と未来、気になる就職方法とは

近年、ゲームの実力はeスポーツという形で評価されるようになりました。 ゲーム好きの方の中には、好きなゲームを仕事にしたい気持ちからeスポーツ業界への就職を考える方も多いと思われます。 しかし、まだまだ新しいビジネスであるeスポーツ業界は、業界の構造や就職先の情報を得にくいのが現状です。 そこで今回は、eスポーツ業界についての現状や将来性、そして就職方法を解説します。

eスポーツの業界解説

eスポーツとは?

eスポーツとは「エレクトロニックスポーツ」の略称でコンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称です。2000年ごろからeスポーツという単語が生まれ技術の発展と共に徐々に浸透していきました。

現在、実力のあるプレイヤーは一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)からeスポーツプロライセンスが発行され、プロプレーヤーが活躍の場を広げ、ビジネスとしても注目されています。

◆一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)
日本国内のeスポーツの普及と発展、そしてeスポーツの振興を目的に国民、とりわけ青少年の競技力の向上及びスポーツ精神の普及を目指し活動している団体。eスポーツの認知向上とeスポーツ選手の活躍の場の更なる拡大を目指し、競技タイトルの公認や選手のプロライセンス発行、そしてアジア競技大会をはじめとした国際的なeスポーツ大会への選手の派遣など様々な取り組みを行っている。

eスポーツがもたらす社会的意義

eスポーツは以下の点において多様性が重視される現代社会の新スポーツと言われています。
・子供からシニアまで楽しむことができる
・男女の身体的制約を排除してプレイすることができる
・時間、場所を問わずプレイできる
・言語や身体的ハンディを超えた交流ができる

このように、誰でも簡単に参加し、交流することができるeスポーツの社会的意義は非常に高く、ダイバーシティ社会にマッチした新スポーツと言えそうです。

eスポーツ市場規模

◆日本のeスポーツ市場
一般社団法人日本eスポーツ連合の「日本eスポーツ白書2023」によると2019年の61億円だった国内のeスポーツ市場は、2022年に125億円に到達し、3年間で約2倍の市場規模に成長しています。
市場の内訳は「スポンサー」が45%とトップの割合です。次いで「イベント運営」が約3割を占めます。eスポーツならではのイベント運営ノウハウを持った事業者が大きな市場を形成しており、イベントにおけるBtoBの事業領域も今後安定的に成長していくと考えられています。

◆eスポーツファンはコロナ禍で激増、今後も安定的に成長予想
2019年に482万人だったeスポーツファン数(試合観戦・動画視聴経験者、地上波番組等の関連放送視聴経験者)コロナ禍の巣ごもり需要から2020年に685万人に急増しました。その後、大会のオフライン開催などの追い風もあり緩やかな成長を続けており2025年には1000万人を超えると予想されています。

eスポーツ業界の就職情報

ここまでeスポーツ業界に関して解説していきました。ここからは、具体的にeスポーツ業界の就活情報に関して解説していきます。

eスポーツ業界に就職できるのか

eスポーツ業界に就職はできます。新しいビジネスであるため、他の業界に比べると求人数は少ないですが、市場規模の拡大からeスポーツ業界に関わる人材需要は高まっていると言えるでしょう。

eスポーツの職種

eスポーツ業界には多くの職種があります。
自分がeスポーツ業界で何をしたいのか、どのような形でeスポーツ業界と関わりたいのかを考えることで、どの職種に進むべきか見えてくるでしょう。

◆プロゲーマー
プロフェッショナル選手。高いゲームスキルと戦略理解が必要です。
大会での賞金や所属チームからの給与などが主な収入源となります。またスポンサー契約を結ぶことで報酬を得ることができる場合もあります。トッププレイヤーの中には年収3000万~4000万円稼いでいる方もいます。
◆監督・コーチ
プレイヤーの指導やチームマネジメントを通して、最大限のパフォーマンスを引き出すトレーニングを提供します。
◆解説者
試合等のプレイ映像の解説を行います。ゲームに対する深い知識と放送に必要なスキルが求められます。
◆運営スタッフ
大会の企画運営や、関連商品の取り扱い、eスポーツ番組配信のスタジオ運営などを行います。
◆ジャーナリスト/ライター
eスポーツのニュース、イベント、トレンドをカバーし、記事やブログを書きます。
◆データアナリスト
プレイヤーのパフォーマンスやゲームの戦略を分析し、コーチやプレイヤーが利用できる情報を提供します。
◆ゲームデザイナー・開発者
eスポーツゲームの開発に関わる職種で、プログラミング、アート、音楽などの様々な分野のスキルが必要です。
◆マーケティング・PR
チーム、イベント、ゲームのプロモーションを行います。広告、SNS管理、ブランド開発など、多様な戦略を使用します。

このように、たくさんの職種がありそれぞれ求められるスキルや能力は大きく異なります。

eスポーツ業界に就職する方法

未経験でeスポーツ関連企業に就職することも可能ですが、下記のステップを踏むことでよりスムーズに就職活動を進めることや入社後のミスマッチを少なくすることができます。

◆eスポーツが学べる専門学校(希望職種:プロゲーマー、監督・コーチ、解説者など)
eスポーツが学べる専門学校が増えています。eスポーツ業界で活躍している講師が在籍しており、未経験からスキルを身に着けるためのカリキュラムが用意されています。

◆インターンシップの活用(希望職種:運営スタッフ、マーケティング・PRなど)
eスポーツ関連企業のインターンシップに参加しましょう。
インターンシップに参加することで業界への理解が深まり、長期のインターンシップであればeスポーツ業界でのスキルや経験を身に付けることができます。
また、eスポーツ業界に興味があるけど具体的にどんなことがしてみたいのか、目標がぼんやりとしている場合、インターンシップに参加することで自分がどのような形でeスポーツ業界に関わりたいのか考えるきっかけにもなります。

まとめ

いかがでしたか。
ここまで、eスポーツ業界の現状と就職活動について解説していきました。
eスポーツ業界は、まだまだ新しい業界でこれから成長していく業界です。
今後、業界の成長とともに新たに出てくる職種もあるでしょう。

本サイトでは、その他eスポーツ業界の就職活動やインターンシップ情報を掲載しております。ぜひそちらも併せてご覧ください。

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