【就職活動】フィットネス業界とは?最新の情報と就活方法をチェック!

身体を動かすことやスポーツ指導に興味があり、フィットネス業界に興味のある方は多いのではないでしょうか。また、近年の健康ブームによりフィットネス業界の注目度は上がっています。 そこで今回は、フィットネス業界を目指す学生が気になる業界の現状から就職活動情報まで徹底解説します。

フィットネス業界とは

フィットネス業界とは、健康維持や増進、トレーニングを目的とした運動やそれを行う施設を取り扱う業界を指します。

一般的にイメージされるジムやスポーツ施設(スイミングスクールやヨガスタジオなど)からフィットネス事業に従事する人材を育成するインストラクター・トレーナー育成事業、インストラクター派遣事業などもフィットネス業界の仕事となり幅広い職種や業種が存在します。

フィットネス業界の現状

市場規模

フィットネス業界の市場規模は、帝国データバンクによると2023年度は6,500億円に到達する見込みで対前年(22年)比11%の伸び率となっています。過去最高だった2019年度と比べると9割程度とコロナ以前の水準には回復していませんが、主要大手15社のフィットネス事業を展開する店舗数は約5900店舗と2019年から1000店舗近く数を増やしています。

特に、近年は「chocoZAP」など少額・小規模ジムが拡大しており、店舗数の増加や新規顧客の獲得につながっています。

業態変化

店舗数の増加の背景に、フィットネスクラブの業態変化が挙げられます。BBT大学院の【データから読み解く】フィットネスクラブ市場によると、全国のフィットネスクラブ10,610施設のうち約50%が24時間型と小規模型となっています。従来の総合型(プール、ジム、スタジオを兼ね備えた施設)は10.8%にとどまり、タイパを重視する時代の影響から業態が大きく変化しています。

フィットネス業界の業種・職種

以下、フィットネス業界の主な業種・職種です。
■スポーツインストラクター
■トレーナー、コーチ
■フィットネスクラブやスポーツ教室などの施設・スクール運営、施設管理
■怪我のケアやリハビリに従事するメディカルスタッフ
■アスリートを栄養面からサポートする栄養士
■トレーナー・インストラクター育成事業
■インストラクター派遣事業
■広報活動、イベントスタッフ

上記のようにフィットネス業界には多くの職種・業種が存在し、求められるスキルも様々です。

フィットネス業界の今後の動向

多様化

フィットネス業界は近年、業界の多様化が進んでいます。先述の通り、従来の総合型フィットネスクラブ(室内プール、ジム、ヨガなどの複合施設)に加えて24時間型や小規模施設が急速に拡大しています。その多くが女性専用ジムやパーソナルジム、ホットヨガなど一分野に特化した特化型の施設であり、今後も拡大・多様化が予想されます。

高齢化

日本の全体としての高齢化と健康ブームが追い風となり、60代以上のフィットネスクラブの会員比率は年々増加傾向にあります。今後もその流れは続くとみられ、50代~60代がボリューム層となりそうです。

しかし、「chocoZAP」に代表されるようなコスパ・タイパを重視したフィットネスクラブでは20代~30代を中心に利用者が増加しており、メイン層はフィットネスクラブの業態により大きく異なります。

フィットネス業界の魅力

やりがいを直接感じられる

フィットネス施設を利用する顧客と接する機会が多く、利用者の感謝の言葉やトレーニングの成果など様々な場面でやりがいを直接感じられます。運動を通して利用者の悩みや課題を一緒に解決していく過程を見届けることができる点も魅力の一つです。

社会貢献

高齢化が進む現代社会で健康寿命を延ばすことは、重要な課題の一つです。
たくさんの方に運動を通して健康になってもらうことのできるフィットネス業界で働くことで社会貢献につながるでしょう。また、フィットネス施設は地域交流の場にもなり地域貢献や地域創生にもつながります。

フィットネス業界のリアル

働き方

フィットネス施設の多くは、休日・祝日も営業していることが多く休日が不規則になることがあります。多くの場合振替休日として平日が休みになりますが、土日休みを希望したい方には不向きかもしれません。

給与

施設によって様々ですがフィットネス業界のインストラクターは年収350~380万円が平均とされています。また、施設管理や施設運営などのマネジメント業務になると430~450万円が平均となります。

職業寿命

フィットネス業界の中でもインストラクターは仕事柄、体力面の不安から30~40代が職業寿命の平均値となります。高齢まで続けることはリスク伴い、早めにセカンドキャリアを考える人も少なくありません。
インストラクターで得た知見を活かし早めに独立する人や施設管理等に転職する人が多い傾向にあります。
一方、トレーナーや栄養士などはインストラクターに比べて長く続けられる傾向があり将来的には育成業務などに携わる人もいます。

フィットネス業界に求められるスキル

コミュニケーション能力

フィットネス施設を利用する顧客は人それぞれの目的を持っています(ダイエット、体づくり、競技技術向上など)。
顧客がどのような目的を持っているのか正確に引き出し、個々人に寄り添った形で利用していただけるようなコミュニケーション能力が必要になります。

体の構造、トレーニングの知識

体の構造やトレーニングに対して幅広い知識が必要になります。

フィットネス業界に求められる資格

フィットネス業界を志望する場合、持っていると有利になる資格をご紹介します。

1,スポーツインストラクター

日本スポーツクラブ協会が認定しているスポーツ指導における専門知識や運動処方ができる資格です。地域のスポーツクラブやパーソナルトレーナーとして活動している指導者の方や、スタジオや教室に所属して運動指導を行っている指導者、地域の公民館等で運動指導をしている指導者などが取得する資格となっています。

2,NSCA-CPT・NSCA-CSCS

NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)が認定し、世界80か国以上で認められている資格です。日本でも有名な資格として知られており、フィットネス業界でインストラクターなどのトレーニング指導を目指す方にはおすすめの資格になります。

3,NSCA-CPT

2と同様にNSCAが認定している資格ですが、NSCA‐CPT・NSCA-CSCSに比べ健康維持や体力づくりのサポート、評価・教育などがフィットネスを総合的に指導することに特化したものになります。一般的なフィットネスクラブで働く場合はおすすめです。

4,フィットネスクラブ・マネジメント技能検定

2019年に始まった新しい国家資格で、トレーニングや身体に関する知識だけでなく、フィットネスクラブのマネジメントに関わる知識を習得できる資格になります。
フィットネスクラブの運営や経営を目指す方にはおすすめの資格です。

フィットネス業界に就職する方法

1,フィットネスクラブ・施設の求人を探す

フィットネスクラブを運営している企業や施設のホームページに掲載されている求人情報をチェックしましょう。企業によって新卒採用・中途採用、正社員・契約社員など異なりますのですべての求人をチェックし、自分の希望に沿った企業を見つけ出すのは時間がかなりかかりますが着実な方法です。

2,アルバイトをする

フィットネスクラブ・施設の多くでアルバイトの募集を行っています。自分の気になるフィットネスクラブや施設でアルバイトすると就職へ近づけるでしょう。
アルバイトをすることで、実際の業務の流れや職場の雰囲気への理解が深まり入社後のギャップ軽減につながります。

3,プロスポに登録する

本サイトでは、フィットネス業界を含めたスポーツ業界のコラム・インターンシップ・求人情報を発信しています。本サイトに登録することで、フィットネス業界のインターンシップ情報や就活情報をいち早く得ることができますのでぜひ登録してみてください。

まとめ

いかがでしたか。
フィットネス業界は、業態の変化を伴いながらコロナ後再び成長している業界です。社会全体の健康増進にも貢献でき非常にやりがいのある仕事でもあります。フィットネス業界が少しでも気になる方は、本サイトを利用しながら就職活動を行ってみてください。

本サイトでは、他にもフィットネス業界の採用情報やインターンシップ情報を掲載しております。ぜひ併せてご覧ください。

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