【新卒採用】最新版!Z世代の就職活動のトレンドをチェック

 歌やファッションにトレンドがあるように、就職活動においてもトレンドがあります。 その時々の就職活動の状況や学生の志向によってトレンドは大きく変化します。最新のトレンドを知っておくことで就職活動の温度感や周りの学生の就活状況がよく見え、スムーズに進めることができると言えるでしょう。 そこで今回は、24・25年卒の傾向から昨今の就職活動のトレンドを徹底解説します。

就活の市場状況

はじめに、近年の就職市場の状況はどのようになっているでしょうか。トレンドワードとなっているのは「売り手市場」「早期化」です。

①売り手市場

売り手市場とは、学生の数に対してそれを上回る求人を企業が出している状況です。少子化により企業は新卒の人材確保が難しい状況ですが、学生視点で考えると非常に有利な状況になります。実際、「就職白書2024」によると2社以上の内定をもらった学生は64.8%となっており、そのうち68.7%の学生が内定後も就職活動を続けたと回答しています。このことから、多くの学生が既に内定を持ちながら就職活動をしていることがわかります。

しかし、人気の高い大手企業では毎年採用枠に対して非常に高い倍率のエントリーがあるのも事実です。大学入試と似ている状況で、人気の企業は早めの対策・アクションが必要です。

この状況は26卒27卒も変わらず続くと予想され、総じて学生有利の就活状況はしばらく続きそうです。

②早期化

就職活動の早期化もトレンドのひとつとして挙げられます。大手就職サイト「マイナビ」によると25年卒の24年1月時点でのインターンシップ・仕事体験への参加割合89.8%と非常に高く、ほとんどの学生が3年次から就職活動をスタートさせています。この数値は24年卒よりも3.7pt増加となっており、年々その割合は高くなっています。特に3年次の6月~9月にかけて夏インターンを行う企業が多く、インターンを通して学生は業界や企業、職種を知り、企業は学生との接点を持ちます。

26・27卒も同様に早期化が予想されることから早め早めの準備が必要になるでしょう。

就職活動のスケジュールや流れに関しては下記の記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。

【学生必見】就活の必勝法!新卒カードを無駄にしない就職活動とは
詳しくはこちら➡https://prospo.jp/column_detail/?id=435

就活生のトレンド

ここまでは、就職市場全体のトレンドをみてきました。続いては、学生個人に焦点を当てたトレンドを解説していきます。

安定志向・大手企業志向

株式会社RECCOOの23~25年卒学生を対象に実施したアンケートによると「志望する企業規模」の回答に大手企業と回答する学生は9割以上となっており、多くの学生が就職先として大手企業を志望していることがわかります。

一方の中小・ベンチャー企業を志望する学生は、25年卒は3割以下となっています。年々この数字は低下しており、学生の安定志向が強くなっていることが顕著に表れています。

このように、停滞した経済のなか生まれ育った世代となる近年の就活生は大手企業での安定したキャリア構築を求め就職活動する学生が多くトレンドと言えるでしょう。

さらに、福利厚生や年収(給与)を重視する学生も非常に多く、これらの傾向も安定志向のトレンドにみられる傾向です。

タイパを重視

Z世代の特徴と言える「タイパ」は就職活動においてもトレンドとなっています。

タイパとはタイムパフォーマンスのことであり、時間がかかるものや自分に必要でないことには時間をかけない考え方です。特に志望度の低い企業の説明会はオンラインでのみ参加する学生やSNSや就活サイトのみ駆使して就職活動を進める学生も多くいます。

そのため、企業側も説明会のオンライン開催やYouTubeでの動画説明などを活用するケースが多く見られます。

時間がかかるものや自分に必要でないことには時間をかけず、コストパフォーマンスよりタイムパフォーマンスを重視するのがZ世代の特徴と言えるでしょう。

しかし、就職活動は人生のなかでも大きなターニングポイントになります。タイパを意識しすぎず、企業選びなど重要な場面ではゆっくり・慎重に考えることも必要です。タイパを意識する場面と意識しない場面使い分けがよりよい就職活動につながるでしょう。

転職を視野にしたキャリア形成

Z世代の学生の多くは、自由で多様な生き方を求める傾向にあるため入社した段階からある程度の「転職」を視野に入れている場合が多いこともトレンドです。

株式会社ワンキャリアが25年卒の学生向けに実施したアンケートによると就職先を選ぶ際に、「将来的な転職を視野に入れて選ぶ予定ですか?」との問いに約4割の学生が「はい」と回答しており「いいえ」と回答した27%の学生を上回りました。

近年は、終身雇用というキャリアスタイルが変化しつつあり「転職」を通して自身のキャリア形成を考える学生が多くなっている状況が回答結果に表れています。それに伴い、就職活動で「教育環境」「成長環境」を重視して企業を選ぶ学生も増加しています。

ワークライフバランス

「企業戦士」と呼ばれるような私生活のすべてを仕事に捧げる考えは時代とともに薄れ、仕事の時間と個人の時間の両方を大切にするワークライフバランスを重視する学生が増加しています。休みがしっかりとれる環境であるかどうか、土日祝の出勤はどの程度あるのかなどが学生の注目ポイントです。

ワークライフバランスを重視したい学生の場合は、企業の年間休日日数だけでなく、時間外労働や新卒の3年定着率などの項目に注目し企業を選んでみましょう。

まとめ

いかがでしたか。
学生にとってはうれしい売り手市場の就職活動状況ですが、年々早期化の流れもありゆっくりしていられない現実もあるでしょう。

重要なことは、自分のキャリアをしっかりと考え「どう働きたいか」「どんな人になりたいか」「どんな人生を送りたいか」など検討し就職活動をすることです。内定をもらうことをゴールにせず、その先の将来をしっかりと考えながら就職活動することが入社後の活躍や満足度に大きく影響してくるでしょう。

今回ご紹介したトレンドはあくまでトレンドであり、キャリアの選択方法は人それぞれです。トレンドは参考にしながら就職活動を進めてみてください。

当サイトでは、ほかにも就職活動に関する記事を多数掲載しています。ぜひそちらも併せてご覧ください。

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