【B革新!?】スポーツマーケティングを知る

皆さんは、スポーツマーケティングに興味がありますか。国内には野球やサッカー、バスケットなどといったプロスポーツが多く存在します。
私自身、野球やバスケットボールの観戦にはよく行きますが以前に比べて、観戦チケットの入手が難しくなっていると実感しています。
というのも、国内のスポーツ人気は高まっており、日本のスポーツ好きが53.2%に及ぶという調査も得られています。(株式会社ベネクス 2022調査)
今回のコラムでは、国内のスポーツマーケティングに注目し、「横浜DeNAベイスターズのマーケティング」「今後、注目すべきBリーグ」についてお話します。
スポーツマーケティングの目的
スポーツマーケティングとは、スポーツを用いてマーケティングを行うことです。スポーツマーケティングの中にも2つの目的があります。
①スポーツそのものの認知拡大に加えて、チケット売上、グッズ売上などの収益増加が目的
②スポーツを活用した企業の認知拡大、ブランドイメージの向上、売上増加などが目的
横浜が重視したマーケティングの意識
・横浜DeNAベイスターズ
動員数はここ10年ほど肩上がりを続け2019年には7年前の2倍近くの水準になっているプロ野球球団です。
2011年にオーナー企業となったDeNAがまず実施したのは、徹底的な顧客分析でした。調査の結果、球団のメイン顧客は30歳代~40歳代を中心とした男性であることが判明し、ここに照準を合わせた施策を打っていくことになります。
また、2011年から5年間球団社長を務めた池田純氏は、当時年齢が35歳とプロ野球史上最年少の球団社長だったことや、従来のプロ野球のやり方にとらわれない手法が大きな話題となりました。
池田氏が取り組んだことは、お客さんが野球場に来る理由を「単なる野球観戦」から変えたことでした。
「チームが負けても満足してかえってもらう」
池田氏は、野球場を「皆が集まる楽しい場所」に変革することを考え、オリジナルビールの販売やイニング間の演出や音楽で、野球の試合以外も楽しめる仕掛けを作り、ライト層を取り込むことに成功しました。
また、球場のコミュニティボールパーク化や新しいスタイルの座席新設、グラウンド天体観測イベントなどの取り組みによって現在の実績につながっています。
今後のマーケティング発展
私は今後のスポーツマーケティングについて、Bリーグへの期待が非常に高くあります。
Bリーグとは国内プロバスケットボールリーグのことです。私が注目する理由はこれから行われるB革新にあります。
Bリーグでは2026-2027シーズンから現在の単年の競技成績による昇格・降格制度を撤廃し、エクスパンション型に移行することが決まっています。
これは、クラブの競技力ではなく、ビジネスオペレーションによる「経営力」によってB.LEAGUE PREMIER、B.LEAGUE ONE、B.LEAGUE NEXTのカテゴリーに分けていくというものです。
各カテゴリーのライセンス基準は以下の通りになっています。
- 【B.LEAGUE PREMIER】
- 売り上げ:12億円以上
- 平均入場者数:4,000名以上
- アリーナ:入場可能数: 5,000名以上、スイートルーム設置や試合日設定などで新設基準を満たす
- 【B.LEAGUE ONE】
- 売り上げ:4億円以上
- 平均入場者数:2,400名以上
- アリーナ:入場可能数:3,000名以上、現B1基準を満たす
- 【B.LEAGUE NEXT】
- 売り上げ:1億円以上
- 平均入場者数:なし
- アリーナ:入場可能数:3,000名以上、現B2基準を満たす
現在、この条件を達成するため、各クラブで夢アリーナ建設や自治体との連携などが進められています。
今後、各クラブがどのような経営戦略で売り上げ、入場者数を獲得するのかに注目です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はスポーツマーケティングについてお話ししました。各チームやクラブによって様々な特徴があります。
ここ最近では、新球場や新アリーナ建設が多くあり、臨場感あふれるスポーツ観戦が可能になっています。ぜひ、実際に足を運んで体験してみることでマーケティングへの興味を深めてほしいと思います。
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